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木綿(もめん)は本来、人間の体を守るために生まれた素材ではありません。
木綿は種子の周りに付いているもので、種を守るためにできたものです。
江戸時代から、この素材を布団の中綿材料にしたのは、吸湿性・発散性があり、断熱効果を発揮できる素材と予見したからです。
つまり布団の材料は、寒さを防ぐために断熱効果の高いものなら他の素材でも良いわけです。
そんな理由で、とりわけ取り扱いが簡単で、断熱効果の高い羽毛に白羽の矢が当たったのです。
「軽くて薄くて暖かい!」そんな理想の感触が得られる羽毛が掛布団の最上級の素材に選ばれたのです。