本物の羽毛ふとんに出会えた!?
私のプロフィールです。
18才~ 岡崎市の商業高校を卒業
18才~20才 名古屋の繊維問屋で修業
20才~21才 東京布団技術学院(静岡分校)で寝具制作の修業
21才~ 実家の「ふとんの谷澤」に戻る
それ以来71才の現在までの53年間ずっと寝具業界に携わっています。
21才~40才までは、毎日「もめんふとん」の手作り製造をしていました。
つまり、仕立て職人です。
死ぬまで職人で生きる人生を歩むのか、と覚悟していました。
・・ところが転機が訪れました。
次第に「もめんふとん」の注文が減ってきたのです。
「もっと軽い布団が欲しい!」というお客さまの声は増えていたので、羽毛布団も扱いだしましたが、なにしろ知識がありません。
植物繊維のもめん布団の知識は持っていましたが、動物繊維の羽毛に関しては、殆どわかりません!
お客さまに、・・・
「ダウンとフェザーの違いは?」
「グースとダックの違いは?」
「羽毛は薄いのに、どうして暖かいの?」
「1万円~100万円という価格差の違いは?」
とにかく多くの未知の質問ばかりを聞いても、殆ど答えられません!
・・これでは、とても寝具専門店とは言えません。
どうしたら、羽毛布団の知識を得られるのか? 必死で考えました。
・・そんな時にヒラメキました。・・
繊維問屋で修業中の出来事を・・・
上司が、・・
「谷澤君、新しい羽毛布団を仕入れたから、布団屋さんに売ってこい!」
「小売定価¥300,000ーだからとても良い商品だからな!」
私はそれまで、小売価格¥100,000ーの羽毛布団は、たまに販売していました。
セールストークは、「暖かくて軽い!」だけで売れました。
でも、さずがに「暖かくて軽い!」だけでは、30万円の布団は売れません!
10万円と30万円の違いを、寝具のプロの店主に説明しなければなりません。
・・結局、上司に聞いても差が分からないので、1枚も売れませんでした。
・・そんな出来事が有ったことを、ふと思い出したのです。
早速、その30万円の羽毛メーカーに直接連絡をとり、「ぜひ御社の羽毛布団を取り扱いたいのですが・・・!?」
「直取引はできないので、問屋を紹介します。そちらから情報を得てください!」 とのことでした。
・・さっそく、浜松から問屋さんが見えました。
「谷澤さんは、羽毛布団の知識がないので、まずは勉強会に入会してください!」
・・「わかりました!」 一つ返事です。
ところが、そこからが人生の大きなターニングポイントになるとは、思いもよりませんでした。
滋賀県の羽毛工場に4年間も通うことになるとは、・・・
4年間かけて取得したのが、「睡眠環境アドバイザー・3級」
つまりは、羽毛布団の知識は、まだ初級という意味です。
そのくらい、羽毛の知識は奥深いという事なのです。
71才になった今でも、羽毛布団の勉強は続けています。
この話は、私が書いた本「3代目・ふとん屋のホンネ!」の29ページに詳しく書いています。
・・時代が変われば、求める商品も変わります。
・・時代が変われば、販売の方法も変わります。
今では「寝具カウンセリング」を通して、自分に合った寝具のご提案をしています。
快眠を得るには、自分に合った寝具を使用しないと熟睡できないということが分かったからです。
睡眠館オーガニックは、そんな寝具専門店なのです。