昔の「もめん掛ふとん」には、白いブロード生地のカバーを付けるのが、一般的でした。
しかも、紐付きカバーではありません。
それでも、本体の掛ふとんと、カバーはピタッとして離れませんでした。
この理由は、ふとん側も、カバーも織り方が荒いので、摩擦が起きたからです。
現在の羽毛ふとんや掛ふとんカバーは、「サテン織」が主流なので、肌触りが柔らかいのが特徴です。
でも、織密度がとても高いので、すべりやすくなります。
そこで、8か所紐付きカバーでなければ、ふとんがカバーの中で丸まってしまいます。
使う掛ふとんの種類によって、選ばれるふとんカバーも違ってくるのです。