30年以上前の話です。

その頃の私は、「ふとん職人」でしたので、朝から晩まで「もめんふとん」を仕立てていました。

そんな時に、「キャメル敷ふとん」を販売してみませんか？　という声が掛かりました。

正直いってキャメル毛の性質も分からないし、価格も高いので、お断りしました。

ふとん職人のプライドがそうさせたのだと思います。

プライドとは、過去の経験値で目の前の問題を解決しようとする行為です。

つまり、経験がないから×という判断をし、そのほうが多分安全だろうと自分を納得させたのです。

そして今の私は、「キャメルの敷ふとんは、動物繊維の中では高レベルで快眠を誘うアイテムです！」と胸を張って言っています。

どんなに良い品質のもめん綿でも、動物繊維の機能には歯が立ちません。

植物繊維と動物繊維を同じ土俵で比べること自体がナンセンスです。

睡眠にとって最適な寝具アイテムは、時代と共に進化することが良く解りました。

これからも、時代の変化を先取りする寝具をご紹介してゆきます。