とんでもない勉強会に参加したのかも!?
平成4年、今から32年前のお話をします。
羽毛布団の勉強会に初参加するために、滋賀県の羽毛ふとんメーカーに行きました。
そこには日本全国から寝具専門店のオーナーが大勢参加していました。
着くなり早速、研究室に集まり勉強会が始まりました。
いきなり講師が私を名指しして・・
「谷澤さん、羽毛のダックとグースの違いは、どうやって判断しますか?」
「はい、同じ1kg入の羽毛布団なら、嵩のあるほうがグースで、嵩のないのがダックです!」
・・講師が困惑した表情になりました。
・・ええ、間違ったのかな? 自身もって答えたのに!
「では、目の前にビーカーが二つあります。どちらがグースで、どちらがダックですか?」
・・正直いって全くわかりません??
講師が、おもむろに口を開きました。
「羽毛のダックとグースは肉眼では判別できません。顕微鏡を使わないと分からない世界なのです!」
ええー、そうなんだ! それほど見極めが難しいのが羽毛布団なんだ! っと思った瞬間でした。
それ以来、何年も通い続けた研修室の机には、各自に1台づつの顕微鏡が配置されていたのは言うまでもありません。
もめん布団の知識レベルとは違い、とても奥が深いことを察したことで、「とんでもない勉強会に参加してしまったかも?」っと一瞬おもってしまいました。
あれから32年の月日が流れて感じることがあります。
「あの時の勉強があるからこそ、今では自信を持って羽毛布団を販売することができる!」 ・・ということを。
※ダック(アヒル)・グース(ガチョウ)