羽毛ふとんの今昔とは!?
私が始めて羽毛ふとんを知ったのは、昭和45年(1970年)ですから、今から51年前です。
名古屋の繊維問屋で丁稚奉公(18才)をしていた時です。
お得意様(寝具専門店)から「羽毛ふとんを見たいから持ってきて!」と電話がありました。
見本程度に在庫は持っていたので、お持ちしました。
その当時の仕様は・・・
①ふとん側・・ポリエステル85%綿15%?
②ダウン50%・フェザー50%
③中身の重量 1.5kg入り
④参考定価 ¥300.000-
正確に言えば、羽毛ふとんではなく、羽根ふとんです。
それを見た寝具店の社長は・・・
「ほ~、これが羽根ふとんか? 軽いなあ! こんなに軽くて暖かいのかなあ?」
確かにその当時の掛ふとんは、木綿(もめん)がメインですから、通常4kgは最低でも入っていました。
18歳の新人の私は、全く羽根ふとんの知識は当然ありませんので・・・
「軽くても、暖かいそうですよ!」 しか言えませんでした。
今思えば、その当時の技術では良い羽毛ふとんは製造できなかったのです。
それから50年の歳月が流れて・・・・
いまでは高品質で、材料も世界中の国から輸入されるようになり、当然のごとく、価格も格段に下がりました。
もめんふとんの製造方法は、50年前と殆ど変っていませんが、羽毛ふとんは、日進月歩で進化しています。
50年前の羽根ふとんのクレームは・・・
「寝返りするたびに、ガサゴソと音がでて、うるさくて寝られん!」でした。
原因は、ポリエステル生地が厚くてフェザーと、こすれる音でした。
・・いまでは、こんなクレームは全くありません。