中日春秋H13.9.5

 

 

中日春秋

朝晩はめっきりしのぎやすくなった。風邪がもう冷気をはらんでいる。汗まみれの寝苦しい夜から解放されたが、夏休みの夜型生活がくせになった子どもたちは、朝起きがつらいだろう。

そうでなくても、子どもの睡眠不足は深刻な状況らしい。小中高校生の睡眠時間がこの30年間で約1時間短縮され、健康にも悪影響を与えているというのだ。石原金由ノートルダム清心女子大教授らによる調査結果で、この夏日本睡眠学会のシンポジウムで報告された。

1999年に生徒1万5千人の睡眠実態をを調べ、70年の国民生活調査の結果と比べた。小学4年から高校3年までどの学年も、寝る時刻がほぼ1時間遅くなっていた。高校3年生の平均就寝時刻(平日)は午前零時42分だ。起床時刻は変わってないから睡眠時間が減ったことになる。

寝不足が体にいいわけがない。眠いのは脳が休息を求めている証拠。授業中に居眠りする生徒が近年急増しているそうだ。石原教授によると、教育現場でのイライラ、むかつく、キレルといった現象も睡眠不足によって引き起こされるという。

大人だって危うい。95年の睡眠時間は7時間32分で、60年代より40分短くなった。日本人は世界トップ級の短眠民族だが、子どもと同じで就寝時刻を1時間遅らせることでこれを実現している。国民的規模で夜ふかしが日常化しているのだ。(堀忠雄著「快眠のすすめ」岩波新書)

24時間社会は睡眠を犠牲にしている。だが、それが心身の自然に背くことにもう目覚める時期ではないか。

これを読まれて皆さんが少しでも睡眠に関心をもっていただけたらと思いました。

                                             byゆきこママ